銀河不動産の超越

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『銀河不動産の超越』
 
気力と体力不足の高橋が、やっと職を得たのは下町の「銀河不動産」。頑張らずに生きる――そんな省エネ青年を訪れる、奇妙な要望をもったお客たち。彼らに物件を紹介するうちに、彼自身が不思議な家の住人となっていた……? 「幸せを築こうとする努力」が奏でる、やさしくあたたかい森ミステリィ組曲。(密林より拝借)
 
 
表紙のイラストがかわいくてノベルズ版を購入しました。読み進めながら、登場人物と表紙の人物と照らし合わせていくのをひそかに楽しんでいました。
 
本の帯にも書いてあったけれど「世界が心地よく崩れていく」、まさに…です。
流されるように崩れていく、この心地よさは絶妙です。
 
といっても、崩れると同時に創られていくのですが、新しく創られていく、超越していく世界にうっとりです。
すっかりやられてしまいました。